2010年8月19日

年賀寄附金助成事業実施事例:「NPO法人会計基準の策定と普及」

年賀寄附金助成事業実施事例:「NPO法人会計基準の策定と普及

 

1.背景

NPO法人には会計基準が存在していませんでしたが、NPO法人共通の会計基準により、NPO法人活動の説明責任を果たすことが求められていました。また、この会計基準はNPONPOのためにNPOにより策定することが適切と考えられていました。この会計基準を策定し、普及する活動がNPO団体により企画され、多くの支援が行なわれました。年賀寄附金助成事業は策定フェーズ、普及フェーズでこの活動を2年間にわたり支えてきました。

 

2.年賀寄附金助成事業

1)平成21年度助成事業 

助成事業申請団体:特定非営利活動法人 NPO会計税務専門家ネットワーク

事業名称:「NPO法人のアカウンタビリティを確保するためのNPO法人会計基準策定プロジェクト」

助成金額:500万円

事業の概要NPO法人には会計基準が存在しない。この点について、内閣府国民生活審議会は平成206月に「民間主導で会計基準の策定等を行なうのが適当」という報告書を出し、NPO側の動きに期待している。これを受け、ユーザーであるNPO法人が設定主体(協議会)を形成し会計基準の策定を行なうこととなった。公認会計士、税理士、学識経験者、助成団体や金融機関などの専門家による策定委員会によってドラフトを作成し、パブリックコメントの募集や、全国各地での検討会開催などによって、NPO法人の意見を集約してNPO会計基準を策定し、NPO法人の会計に関する規定の改正を経て定着させることとなった。また、こうした策定プロジェクトの過程で、NPO法人の会計に関する意識を啓発し、アカウンタビリティへの関心を高め、最終的にNPOが実施する事業の品質を向上させて社会福祉の増進に寄与することをめざす。

 

2)平成22年度助成事業

助成事業申請団体:特定非営利活動法人 シーズ・市民活動を支える制度をつくる会

事業名称:「NPO法人のアカウンタビリティを確保するためのNPO法人会計基準普及プロジェクト」

助成金額:500万円

事業の概要:当事業では会計基準策定後の普及フェーズに焦点を当て、社会福祉をはじめとするNPO全体の発展につなげ、社会福祉の向上に資する。具体的には①NPO法人会計基準の説明会(全国の主要NPO支援団体および関係者を集め基準説明会を行なう)。②NPO法人をとりまく関係者への周知・普及・啓発(勉強会開催や各地説明資料やQ&A集を作成と配布)。③NPO法人の所轄庁への周知と様式例変更の働きかけ。④会計士・税理士への周知、勉強会開催。⑤会計基準に準拠した年度末決算ができるようNPO法人向けのサポート活動を行う。

 

3.NPO法人会計基準策定の支援者

1)協議会メンバーとしてプロジェクトに賛同する全国79団体のNPO支援組織が主体となって活動しました。

 

2)NPO法人会計基準策定の活動は寄附とボランティアにより支えられました。寄附金総額は3千万円にのぼりました。うち年賀寄附金による助成金は平成21年度500万円、22年度500万円の合計1千万円でした。

次の助成団体がこの活動の重要性を認識し、資金助成を行いました。

キリン福祉財団、損保ジャパン記念財団、全国公益法人協会、武田薬品工業株式会社、中央労働金庫、東京都共同募金会、トヨタ財団、ボーイング社、三菱財団、郵便事業株式会社、読売光と愛の事業団

さらに個人・団体から多くの寄附がありました。特に志半ばで逝去された赤塚和俊氏からの寄附は関係者の胸を打ちました。助成財団センターは助成団体をとりまとめて支援しました。

 

3)策定委員・専門委員を含む関係者は全員ボランティアとして策定事業に参加しました。ボランティアによる時間・知識の提供は資金換算されてはいないが、億円規模にのぼると考えられています。

 

4.策定プロセスの基本的考え方

NPO法人会計基準はNPO法人自身が主体的に採用し、多くの法人がこれに準拠して会計報告を行なうことが法の趣旨にかなうと考えられました。

すなわち、NPO法人会計基準はNPO自身が自分のためにこれを策定するのであり、策定における全ての議論を公開し、オブザーバーの参加も得て、終始市民と関係者が発言する機会を確保しオープンに行なうことを趣旨としました。

NPO法人会計基準は 1)市民にとって分りやすい 2)NPO法人の信頼性向上につながることが必要であると考えました。

 

5.会計基準のポイント

 ・従来の収支計算書を活動計算書(損益計算書的)へ

 ・経常費用を事業費と管理費に分け、さらにそれらを人件費とその他経費に分ける。事業費の内訳等は必要に応じ注記する

無償・著しく低い価格の施設の提供等やボランティアによる役務の提供等を会計に取り込む

使途が成約された寄附金等は原則注記とする

小規模法人への対応(重要性の原則を幅広く)

 

5.策定プロセス

2009.3~   策定委員会を中心に議論(延べ3,000名以上の参加)

2009.11   中間報告を公表 全国17地区で報告会 延べ753名参加 519件のパブコメ

2010.4    最終案を公表 全国15地区で報告会 延べ573名参加 333件のパブコメ

2010.6~7  策定委員会・協議会による詰め

2010.7.20 NPO法人会計基準発表

2010.7~   普及活動

 

6.プロジェクトの体制

NPO法人会計基準協議会(協議会)」(各地NPO支援組織)が「策定委員会」(NPO会計専門家・NPO経理担当者・助成財団・金融機関等)へ会計基準の策定を諮問。策定委員会は「専門委員会」の支援を受ける。協議会は「アドバイザー委員」と随時意見交換を行う。関心のある者が誰でも参加できるオブザーバー制度を設ける。オブザーバーは協議会・策定委員会に参加して、意見を言い、質問を行なうことができる。

協議会の代表団体は以下の2団体。

特定非営利活動法人 NPO会計税務専門家ネットワーク

特定非営利活動法人 シーズ・市民活動を支える制度をつくる会

事務局は「シーズ・市民活動を支える制度をつくる会」が担当する。

ツールは、冊子・各地検討会・報告会・ヒアリング・パブコメ・オンライン掲示板・ブログ等活用。

 

7.事業成果

平成21年度内にNPO法人会計基準の基本的部分につき策定作業を終えることができました。

その後さらなる詰めを行い、平成22720日にNPO法人会計基準を発表しました。

平成22年度にこれら作業と併行して、普及・啓発事業を進めた。実際にNPO法人によりこの基準が採用され、この基準による決算が行なわれることが必要です。

現在、普及・啓発活動は大きな盛り上がりを見せ、全国展開が行なわれています。

 

8.参考:

NPO法人会計基準 WEBサイト掲載:

 

みんなでつくろう!NPO法人の会計基準ブログに4つに分けて掲載。閲覧・ダウンロードできます。
http://npokaikei.blog63.fc2.com/

 

・1.NPO法人会計基準(会計基準)(23MB)
 http://www.npoweb.jp/pdf/NPOAccountingStandards-1.pdf
・2.NPO法人会計基準(実務担当者のためのガイドライン)(7MB)
 http://www.npoweb.jp/pdf/NPOAccountingStandards-2.pdf
・3.NPO法人会計基準(Q&A前半)(19MB)
 http://www.npoweb.jp/pdf/NPOAccountingStandards-3.pdf
・4.NPO法人会計基準(Q&A後半)(13MB)
 http://www.npoweb.jp/pdf/NPOAccountingStandards-4.pdf

 

NPO法人会計基準発表イベントの情報はこちらをご覧ください。
 http://npokaikei.blog63.fc2.com/blog-entry-94.html

 

会計基準普及のためにシーズ・オンライン寄付でご協力いただけます。
クレジットカード・コンビニ決済での寄付が可能になりました!
https://bokinchan.com/cs/

 

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2010年2月 8日

年賀寄附金平成21年度環境対応車両助成の事例

年賀寄附金平成21年度環境対応車両の助成事例につき報告します。

 

 1.車両申請・採択状況

平成21年度年賀寄附金車両購入助成におきましては一般の車両購入に加えて、環境対応車両の優先留意を行ないました。

環境対応車両の申請と採択の実績は次の通りです。

環境対応車両の申請数は31件、採択数は15件、採択率は48.4%でした。採択車種別では電気自動車3件、CNG自動車2件、ハイブリッド自動車10件でした。

 

なお、車両全体の申請数は300件、採択数は74件、採択率は25.8%でした。

審査においては先ず優先配慮の環境対応車両の審査を行い、次いで一般車両の審査を行いました。

 

また今回、エコカー(EV、CNG、ハイブリッドに加えてガソリン車でも対象車両が多くあります)においては国等のエコカー減税と補助金交付が行なわれました。年賀助成の趣旨に則り、採択案件において補助金交付のある場合は補助金分を助成金から減額といたしました。

 

100208)横浜社協EV15%.JPG

2.電気自動車(EV)

今回電気自動車(EV)3件は三菱自動車工業のiMiEVであり、助成先は次のとおりです。

写真は上から1)2)3)です。

1)社会福祉法人横浜市社会福祉協議会(神奈川県)

2)特定非営利活動法人れしーぶ(鳥取県)

3)社会福祉法人糸田町社会福祉協議会(福岡県)

用途は、

1)事務所間連絡・市内連絡車としてのEV

100208)鳥取iMiEV15%.JPG2)認知症高齢者・障がい児者の社会参加のための環境対応EVによる送迎支援車両

 3)地域福祉活動のための福祉車両としてのEV

となっています。

それぞれ、通常業務に加えてEVならではの機能を生かした、地域社会環境改善・環境教育のプログラムが用意されています。

これら3台の車両は平成21年11月~12月に全て納車され、地域で活躍を始めています。社会福祉事業へのEVの導入は全国でも初めてのことであり、  地域におい100208)福岡アイミーブ15%.JPGて今後の先駆的事例となることが期待されています。

 

  

3.天然ガス車(CNG車)

CNG車は2件が採択となりました。

1)特定非営利活動法人結(東京都)

2)特定非営利活動法人精神障害者自立支援センターつくしの会(鹿児島県)

事業内容は次の通りです。

1)高齢者等の居宅配食の車両を環境にも優しいエコカーとする事業

2)精神障害者自立のための産業廃棄物処理事業のための運搬用2トントラック配備事業

 

4.ハイブリッド車

ハイブリッド車は10件が採択となりました。

事業内容としては、知的障がい者通所更正施設の利用者送迎・通所障害者支援施設の相談支援車両、知的障がい者授産施設の利用者送迎車両、知的障がい者更正施設の通院・外出・買物・学習のための送迎車両、児童デイサービスでの障がい児等療育支援事業のための外出用・児童送迎車両等です。

 

5.平成22年度の環境対応車両優先配慮

平成22年度の車両助成におきましては、急激なハイブリッド車両の普及と価格低下により、ハイブリッド車両を環境車両として優先留意する必要性は薄れたとの判断で、ハイブリッド車両は一般車両枠での申請といたしました。従い、年賀助成で優先配慮のある環境対応車両はEV、CNG車両、プラグインハイブリッド車両の3種類といたしました。

 

6.参考情報

1)上記2.3)糸田町社協のホームページでの紹介記事:http://www7.ocn.ne.jp/~itoda/page029.html

2)同糸田町社協津城様の電気自動車使用blog:

http://blogs.yahoo.co.jp/tsrtka777

 

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2009年9月16日

助成事例)地下鉄駅バリアフリー案内「らくらくマップ」

助成事例)地下鉄駅バリアフリー案内「らくらくマップ」

 

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2009.10.22 追加

 

平成21年度年賀寄附金配分助成事業としてNPO法人まちの案内推進ネットによる

「えきペディア 地下鉄バリアフリーマップ大阪 全133駅」

が発行されました。

この本は3万部印刷され、関西地区を中心として障がい者団体などに無料配布されます。

必要な方はまちの案内推進ネットにご連絡ください。

また、大阪地区の次の10郵便局窓口でそれぞれ30部限りで配布の予定です。

阿倍野局、住吉局、大阪旭局、東住吉局、平野局、西成局、大阪港局、東成局、大正局、生野北巽局

車椅子の方、歩行に困難のある方、ベビーカーご利用の方などお役に立つことと思われます。

見本ページは次を参照ください。 

091022)長居駅我孫子駅.pdf

 

なお、東京の地下鉄につきましては、本記事の最後に掲載されておりますが東京地下鉄バリアフリーマップiPhone版がございますので、参考にしてください。

 

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平成21年度年賀助成事業として現在事業実施中の事例を掲載します。

 

助成事例: 

整理番号:00882 

年度:平成21年度 

プログラム:活動・一般プログラム

分野:社会福祉の増進

都道府県:大阪府

申請団体:NPO法人 まちの案内推進ネット

http://www.annai.or.jp/

 

事業名称:移動弱者の外出支援のための地下鉄駅バリアフリー案内『らくらくマップ』冊子の印刷提供事業

 

助成金額:495万円 自己負担額:710万円 事業費総額:1205万円

【助成申請の背景】

地下鉄駅構内のバリアフリー案内については、これまでも各地の交通事業者等が冊子などを作成してきましたが、事業者ごとに様式が異なるため構内図の表現や内容に統一性がなく、また情報の更新が充分でないのが現状です。またその案内情報の入手方法についても充分な広報がなく、情報弱者でもある障がい者には利用しづらいのが現状です。こうした状況を改善するためには、統一基準で分かりやすく整理されたユニバーサルな情報をWEB、印刷物など多様なメディアで提供することが必要です。そこで、すでに全国紙でも紹介されている当団体のWEB活動を基盤に、今回の印刷物提供による現状改善を目指します。

 

【申請事業の概要】

当団体が運営するホームページ「えきペディアhttp://www.ekipedia.jp」で、障がい者や高齢者を中心とする多くの利用者からわかりやすいと好評を得ている全国地下鉄バリアフリー構内図「らくらくマップ」を印刷用に再構成し、外出の際に携行が便利な冊子を作成・配布します。乗換駅での複雑な経路が立体的に分かりやすく表現されているほか、車イス利用者や高齢者の利用で重要なエレベータなどの位置も一目でわかります。また色覚異常の方にも対応するため色が調整されており、どなたにも利用しやすいユニバーサルデザインとなっています。

初年度は大阪地下鉄のバリアフリーマップを制作、障がい者・高齢者NPO団体等の協力を得て配布するとともに、事業評価と改善課題把握のため利用者アンケートを実施します。これらの結果を踏まえ、次年度以降の他都市での展開と事業継続のための基盤づくりを行っていきます。

 

【申請事業の数値による成果目標】

ハンディな「らくらくマップ」により外出先での利用を可能にし、情報入手のバリアをのぞくことで自立的な外出の支援を目指します。「らくらくマップ」は、大阪版を3万部制作・配布予定とし、今後、平成23年度までに政令9都市の地下鉄のマップを作成し、身体障がい者の3%にあたる10万人の方を始めとして、高齢者や子育て家族など計15万部の発行を目指します。

 

【実施事業】

「らくらくマップ」大阪版を3万部制作・無償配布。無償配布のうち6,500部を大阪府立支援学校25校の全生徒及び教職員用に配布。校外学習や支援ツールとして大変役立つとの評価をいただいています。地域還元の一つの方法として新しい可能性を見出しました。今後はこのプロジェクトの全国への水平展開時に活用できる方法になると思います。

 

【事業実施による成果評価と今後の展開】

1. 現在WEB「えきペディア」に掲載のマップをはじめとしたバリアフリー情報は各地方運輸局の連携支援、各事業者の協力により、施設更新の情報入手を図っています。この事業の継続と発展を図るため、WEBサイトの積極的活用を図りながら、全国各地のNPO団体との連携・協働により、企業の協賛・広告を募り、「らくらくマップ」の制作・配布・普及を図ります。

 

2. また、出版事業化し収益を計ることにより、上記施策とともに安定した継続性を確保します。

 

3.今回大阪版では地下鉄駅近くの郵便局のバリアフリー状況をモデル事例として記載しています。横浜地域でも同様な予備調査を行ないました。今後は大阪版発行における成功事例をもとに、地域展開(札幌、仙台、東京、横浜、名古屋、京都、神戸、福岡)を図りたいと考えています。年賀助成事業では優先配慮事項として地域還元(地域の寄附金は地域で活用)、郵便協働(郵便事業のリソースを生かした事業)がありますが、それに沿ってコンテンツ充実に努めたいと考えています。

 

ご参考:

NPO法人まちの案内推進ネットは2009929日「えきペディア地下鉄マップ東京2010」をiPhoneアプリケーションとしてリリース。ビジネスはもちろん、東京を訪れる観光の方、英語圏の方、高齢や障がいのある方、子育て中の方などエレベータ利用者にとって嬉しいアプリ。見やすい路線図3種と複雑な駅でもわかりやすい立体案内図(らくらくマップ)、豊富な写真とあわせて案内。一度ダウンロードすればその後はインターネットへの接続なしに利用できる。東京メトロ184駅、都営地下鉄106駅。

言語:日本語&英語。

料金:115円。

APP Store

http://itunes.apple.com/WebObjects/MZStore.woa/wa/viewSoftware?id=330924589&mt=8

レビューサイトiPhonesにおける説明 http://iphones.cx/news/2010/

 

 

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2009年5月22日

年賀助成事例)難民自立支援ー難民支援協会

平成19年度の助成事例を申請団体様(難民支援協会板垣文子様)に掲載いただきました。助成申請の参考にして下さい。

 

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緊急!
難民申請者の最低限の生活を支援するための緊急カンパをお願いします!
三万円で、難民一人の一か月分の生活を支えることができます!
五万円で、難民の夫婦が力を合わせて一か月を乗り切れます!!
十万円で、子どものいる難民の家族も、何とか一ヶ月食べていくことができます!!!

次のホームページから今すぐ緊急カンパにご参加下さい。

http://www.refugee.or.jp/kifu/2009em/

 

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助成事例
受付番号00772 平成19年度 活動一般 社会福祉分野 
NPO
法人 難民支援協会(JAR) 東京都  
事業名称「法律専門家の養成と支援体制の強化を通じた日本における難民の自立支援活動」
助成金額436万円 自己負担額203万円 事業総額:639万円

090325b)DSC_0026.JPG日本に逃れてきた難民の方の手記があります。
「私はビルマ(ミャンマー)のカチン州に生まれました。カチン民族はミャンマーの少数民族です。また、多くがキリスト教徒であるカチン族は仏教国のビルマでは長年にわたり軍事政権により迫害を受け続けてきました。私はその迫害を何とか逃れようと2003年に日本に逃れてきました。友人の紹介が有りJARに相談し、ビルマでの状況を説明し、自分の問題を全て話しました。手続きについてはJAR職員の丁寧な説明があり、当面の生活費の支援も受けました。難民認定申請の際もJAR職員は提出資料やインタビューの準備を手伝ってくれました。入国管理局ではそのおかげで自分の問題を的確に伝えることが出来、3年半後に日本政府の難民認定を受けられました。言葉の問題、法律の問題、当面の生活の問題等多くの問題を抱えて日本政府の難民認定を得るのはJARの助け無しにはとても難しいことでした。」

090325)P2040370.JPGのサムネール画像難民支援協会(JAR)は日本における難民の方々を言語・法律・医療・長期の手続き・住居・教育・出産・子育て等多方面で支援しています。
国際化の中で日本においても空港での緊急ケースを含めて難民申請件数が急増しています。この事態に対処するために今後の難民弁護活動を担う法律専門家を養成し、支援体制を強化する必要があります。難民事件を支援できる弁護士を養成し、その支援により認定を受けて自立した生活ができるようにする必要がありました。

 



そこで、年賀寄附金助成を得て以下のような事業を行い、成果をあげたいと考えました。
難民弁護活動に携わる弁護士・法律事務所へ働きかけ、実務研修の提供および難民支援活動への参加をお願いし20人を開拓したい。
また、陳述書・意見書・証拠資料の準備、インタビュー同行、生活相談を通じ、新規の難民申請支援50人(家族を含め15件の支援)を行ないたい。
さらに、上記の申請資料を同国出身者の類似ケース(行政・裁判手続きの双方を含む)へ援用・活用し波及効果によるケース支援80件を行ないたい。
これらにより難民申請者数の増加に対応できうる支援体制の強化・拡充を行ないたいと思いました。

年賀寄附金助成事業を行った結果
難民支援活動の携わる弁護士を新規に37人開拓できました。そしてこの弁護士による難民支援は17件(家族を含めると20人の支援)を実施できました。
この結果をもって日弁連に難民支援の法律援助事業の予算確保要望書を提出したところ、2008年度分として2,400万円が確保されました。これにより財政状況が苦しい難民申請者も安心して弁護士に相談できる環境が整いました。

年賀寄附金助成について
難民支援は短期間で結果が出るものではなく、専門性を持ったスタッフによる長期の取り組みを必要とします。そのため、助成金が事務局スタッフの人件費に当てられるよう改善していただけると、これまで以上に安定したスタッフの雇用ひいては難民支援が可能となります。連続年の受給可能とあわせて、ぜひご検討いただきたく思います。
今回の寄附金のおかげで、新たに40名近い弁護士が実際に難民事件への支援を開始し、活動の幅が大きく広がり、大変感謝しています。

本助成に係る活動報告書を以下に掲載します。

2007年度年賀寄附金配分事業
「法律専門家の養成と支援体制の強化を通じた日本における難民の自立支援活動」活動報告書 特定非営利活動法人 難民支援協会 2008428

090326)NanminReport.pdf


<年賀寄附金事務局より>
年賀寄附金助成により、新たに40名近い弁護士が実際に難民事件への支援を開始され、期待成果を達成いただき、新たな活動の基盤を確立され、またそれが基になって日弁連法律援助事業確保が行なわれ、難民支援の仕組みがより強固になったことを嬉しく思います。

年賀寄附金助成では団体様事務局スタッフへの人件費・経費への使用が認められていません。その理由は限られた助成金の最も有効な活用はいかにあるべきか、と言う点にあり、また、助成金は必ずしも長期的に保障できるものでもありません。そこで団体様の経常的経費については団体様自らご準備いただき、申請事業の固有の経費についてのみお手伝いすることとしています。これにより、より多くの団体様の事業をご支援することができます。
なお、申請事業に固有の人件費(申請期間中の申請事業のための雇用者給与等)は助成金でお支払いいただけます。
また、継続年受給はできませんが、受給年度の次の年を1年あけていただければ隔年受給は可能です。

団体の事業基盤の強化のために継続的支援が必要であることは理解できます。それは団体のインフラ支援と考えます。助成団体によってはインフラ支援が重要と位置づけ、その支援を行なっているところもあります。年賀寄附金は団体様の継続的活動、継続的基盤強化は団体様自身の自助によりお願いし、特に先行的な事業、試行的な事業を単年度支援でリスクへの挑戦をいただけるような支援をしたいと考えています。年賀寄附金事業により実証された結果によりさらなる活動の展開をしていただけるようにと考えています。

また、「活動・チャレンジ」プログラムを活用いただければ上限年間50万円ではありますが、4年間継続受給が可能です(申請は毎年必要)。これにより先行試行事業を案出・調査・企画・試行・実証・実施事業へとhop/step/jumpで毎年高めていただくことを支援したいと考えています。

よろしくご活用下さい。

 

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2009年5月22日

年賀助成事例)バングラデシュジュートフェアトレード事業(シャプラニール)

年賀助成事業の実施事例の実施団体様(シャプラニール=市民による海外協力の会筒井哲朗様)による紹介記事です。
平成19年度年賀寄附金実施事業です。

090520)minamikaze.jpg活動助成団体(一般プログラム) 
受付番号: 00239
申請団体名: NPO シャプラニール=市民による海外協力の会 
都道府県: 東京都 
配分事業 地球環境保護アクション促進のためのバングラデシュ産ジュートエコ製   品普及(フェアトレード)事業
年賀助成金:319万円 自己資金21万円 事業費総額:341万円

【どんな団体?】
2005年度ならびに2006年度は「レジ袋はまずい」と称するキャンペーンを展開、3000個以上のバッグを販売。多数の雑誌・新聞に掲載された。フェアトレードに関しては、30年の歴史を有し、国内NGOの先駆け的存在。

【助成事業の概要】
地球温暖化による海面上昇で最も甚大な被害でる国といわれるバングラデシュ。そのバングラデシュで栽培され水に強く環境にやさしい「ジュート(黄麻)」で作られたレジ袋等を日本国内で販売することで、「環境問題」と「フェアトレード」の双方の視点で環境問題をアピールし、同時に日本国内での啓蒙活動を行う。

【助成事業の具体的内容】
・ ジュートに関する調査ならびに、フェアトレード商品生産団体との生産調整と協議(6月、12月)のためバングラデシュ出張。 
・ 商品の受注と輸入・通関手続き 
フェアトレード商品のカタログ製作とチラシ作成 
カタログ・チラシの発送(個人11,500人、協力団体417団体、各地の国際交流センター563件)
イベントへ出展(アースデイ、アースガーデン、ライフスタイルフォーラム、エコプロダクツ展など) 
ホームページでのキャンペーン展開と楽天市場での通信販売出店と販売管理 ・環境問題とフェアトレードに対してのキャンペーン展開(ちらし、ホームページ、イベント開催) 
フェアトレード商品の受注ならびに発送、集金などの管理
環境を意識したフェアトレード商品カタログ(28ページ、カラー、リサイクル紙使用)とチラシの制作 
個人11,500人に対してカタログ・チラシの送付とキャンペーンへの参加促進 
関係諸団体への周知ならびにキャンペーンの参加依頼 
フェアトレード商品の販売(目標額1,000万円、キャンペーン参加2,000人) 
隔月に発刊される会報で進捗状況報告と参加依頼
 
【申請団体による助成事業の成果評価と今後の展開】
年賀寄附金助成事業で作成したジュートレジ袋等
のカタログを全国の社会福祉協議会やNPOセンターに配布すると大反響を得ました。今までは自己資金範囲でやってきて余裕が無かったのですが、今回の年賀寄附金助成でメディアやマスコミでの周知活動が充実しました。
その結果前年度と比べて700万円以上の売り上げ増加になりました。また、フェアトレードへの参加や世間での認知度が一気に高まりました。
今回の事業が大成功だったので、他団体との協働施策も動き出し、順調に展開が始まりました。エコが話題になり始めたこともあり「環境とフェアトレード」というテーマの事業には多くの反響がありました。
この分野の事業への助成はなかなかありませんので今回の助成は大助かりでした。


080210)report.pdf


   事業報告書 2008.210作成 

   



090329)minamikaze.pdf

フェアトレード通販カタログ 2007年秋冬 
この冊子は年賀寄付金の助成を受けて作成しました

 

 

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2009年5月22日

年賀助成事例)障害者セーリングーヨットエイドジャパン

年賀寄附金平成19年度助成事業実施事例をNPO法人 ヨットエイドジャパン大塚勝様に掲載いただきました。 

受付番号:00589 
年度:平成19年度  プログラム機器購入 
分野:スポーツ振興 都道府県:東京都
申請団体NPO法人 ヨットエイドジャパン 
団体HP:http://homepage2.nifty.com/charity-net/
事業名称: 「障害者セーリングのための障害者配慮ヨットの購入」
助成金額:4,038,300円 (自己負担額:300円 事業費総額:4,038,000円)

  090402a)gamagouri.JPG助成申請の背景健康保持増進のためのヨットによるセーリング活動の推進に努めてきたが、障害者の方々が参加され、次第に腕を上げて、専門的な競技用ヨットによる訓練を希望されるようになった。アトランタパラリンピックに出場された方もあり、日本でのセンター的役割を果たす障害者競技用ヨットの配備が望まれ、年賀寄附金助成へ申請することとした。

申請事業の概要
障害者競技用ヨットを配備し、競技者の訓練を行い、パラリンピックへの出場を支援する。

090402a)onboard.JPG申請事業の数値による成果目標
ロンドンパラリンピックへ出場する。

実施事業平成19年度事業に採択されヨットの配備を得、障害者による競技訓練が行なわれている。
現在5名が参加し、その中からロンドンへの出場者を出したい。

事業実施による成果評価と今後の展開
現在、日本の障害者ヨット競技の実力は世界で中くらいであるが、上位に入るべく成果を出したい。

年賀助成への期待等
障害者向け競技用ヨットの配備で期待する成果が出つつあるので、伴走用ボートの配備が必要となっている。隔年受給は出来るとのことであり、平成21年度機器購入助成に申請している。

<年賀寄附金事務局によるヒアリング>
申請団体は障がい者の健康保持増進を目的に筋力アップを図る事業を今回購入したヨットを使い実施しています。
愛知県蒲郡市にヨットを保管し、活動は主にそこで行われています。
蒲郡市は『海のまちづくり』を推進しており、団体の活動には積極的に協力していただけるので、拠点を蒲郡に置いているとのことでした。ヨットを昔やっていたという70歳や75歳のボランティアさんに現地管理を任せ、セカンドライフを大好きなヨットを管理するという仕事に燃やしていただいているそうです。
助成事業の講習会は参加者をネットで公募したり、地元にある障害者施設に声をかけて集め、大成功で終えたとのことです。

購入したヨットはパラリンピック指定のヨットだったことから、競技としてヨットをやってみたいという参加者が多くなり、今ではパラリンピック出場者を育てる事業に切り替えて、活動しています。
ちなみに、国際障害者セーリング連盟には27カ国が加盟しており、そのうち15カ国がパラリンピックに出場できます。日本のランクは27カ国のうち真ん中ぐらいで、パラリンピック出場圏内にはいるが・・・といった感じだそうです。この団体からの障害者ヨット競技選手は1996アトランタパラリンピックから出場しており、現在はロンドンパラリンピックを目指しています。

この団体はヨット競技の講習会だけではなく、『港のバリアフリー』を推進しており、 バリアフリーに関する基準を国内で初めて作成しました。スロープの斜度だとか幅だとか細かい部分まで記載されており、大変努力されたのがよく分かりました。(競輪の試験場で車いすを使い、実際に斜面で実験したりしたそうです。)

他に、障害者の船舶免許取得についても、『欠格事項の緩和』を求め、10年以上活動を行い、やっと5,6年前から障がい者でも免許が取得できるようになったそうです。その際にも、免許取得のためのマニュアルを国土交通省と作成しています。

当団体の活動により、障がい者はパラリンピック出場という新たな目標を持つことができ、ボランティアの方々も自分の好きなものに打ち込める時間を持ちセカンドライフを謳歌することができると言う形で、団体に係る多くの人々に年賀寄附金助成事業はプラスになっているなぁとつくづく感じました。

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2009年5月21日

年賀・カーボン寄附金助成の助成事例紹介を募集しています

年賀寄附金・カーボンオフセット寄附金の助成事業の事例を掲載しています。


そのための原稿を申請団体様からご提出いただきたく思います。

以下の内容を盛り込み、簡潔に分かりやすく作成下さい。
記事内容や構成については以下を参考にしていただき、でもそれには特にこだわらず、分かり易く内容・成果・課題を伝えるものとしていただきたく思います。

原稿・資料はemailにて年賀寄附金事務局にお送り下さい。
内容事務局で再編集させていただきます。
掲載については内容を見せていただいた上で相談させていただきます。

このblogにすでに助成事例の掲載がありますので、右側メニューからカテゴリから助成事例を選びご参照下さい。


事例原稿の項目と記載は次のようになります。
助成事例:
受付番号:00117 年度:平成19年度 プログラム:活動一般 分野:社会福祉分野 
都道府県:東京都 
申請団体:NPO法人 ****
事業名称: 「***********活動」
助成金額:***万円 自己負担額:***万円 事業費総額:***万円

助成申請の背景:
申請事業の概要:
申請事業の数値による成果目標:
実施事業:
事業実施による成果評価と今後の展開:
年賀助成への期待等:

資料(pdf等)・写真(1~2枚)・WEBサイトリンク(URL)添付下さい。


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リンクは歓迎です。ご自由にリンク下さい。

また掲載されたご自身の団体事例へのリンクも歓迎です。ご自由にリンク下さい。

他の団体様の事例へのリンクにつきましては掲載団体様へご相談下さい。


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